クロノヴィア機関~Devil`sBar~
ようこそDevil`sBarへ…ここでは主にゲームを中心とした記事を書いていきます。最近ではPSO2に関する記事を書いています。他にはキャラたちによるストーリーも書いています。ぜひ見ていってください!
シャルナのクリスマス
クロノヴィアから離れた位置に作られた空間、そこには元総帥ラグナと元総帥補佐シャルナの二人が住んでいた。広大な海の真ん中にぽつんと小さな孤島があり、大きな滝を中心に森林が広がっており森を抜けると砂浜に出られる、これといった険しい道はなく至って平和な島であった、二人は滝と森林の丁度境にある真四角で真っ白な家の中で暮らしていた。
その空間にもエデンの力が届いており、朝夜もあれば季節も存在し現実世界と大して変わらなかった。

シャルナ「~♪~♪」

朝の時間、シャルナの鼻歌に目覚めたラグナはむくりとベッドから出て周りを見渡すといつもの部屋と違っていた。

シャルナ「あ…♪兄さんおはよー♪」

赤い服に赤いミニスカートに赤い帽子、宛らサンタを連想させる姿のシャルナ、そして綺麗に飾りつけてあった綺羅びやかな部屋があった。

ラグナ「……これはなんだ?」

その問にシャルナは呆れ気味に答えた。

シャルナ「何って……今日はクリスマスだよ♪兄さんを驚かす為に寝静まったあと大急ぎで飾りつけたんだから…♪」

クロノヴィアにはクリスマスやハロウィンなどの風習は存在しない、しかし永く生きる彼らにはこういったイベントがないと士気に影響するとのことで取り入れる事にしていた。それを決めたのは他でもないラグナだ。

ラグナ「ああ…そうだったのか……」

頭を抱えて少し気まずそうにしたラグナを見てシャルナが嫌な予感を抱えながらラグナに聞いた

シャルナ「まさか……今日任務入ってる……とか?」

その通りだと言わんばかりにコクリと頷きそれを見たシャルナは大きなため息ついたまま地べたに座った。

シャルナ「そんなー…せっかく準備したのにー……はぁ……」

ラグナ「す、すまん……完全に忘れていた……」

シャルナは不機嫌そうな顔をしたがすぐに元の表情に戻った

シャルナ「しょうがないよ…♪クリスマスは来年も再来年もあるからね…♪だから今日はいいよ…♪」

ラグナ「この埋め合わせはきちんとする……」

そう言って身支度を整えて出発の準備を始めた、それを見たシャルナはサンタのコスプレのまま食事の準備を始めた。そして食事の準備を出来、シャルナはラグナを呼ぶ、食事中何度か目が合いそのたびに少し気まずそうな表情を浮かべるラグナだが気にしなくていいよとシャルナは笑顔でラグナに伝えた。

ラグナ「じゃあ…俺は行ってくる……」

シャルナ「うん…♪行ってらっしゃい…♪」

ラグナを見送ったあと大きなため息つきながら崩れ落ちた。

シャルナ「はぁー……兄さんの馬鹿……自分で提案した事なんだから覚えといてよねー…もう……」

ぶつぶつと文句を言いながら片付けを始めようとするが、ここでシャルナは閃いた。

シャルナ「せっかく準備したし…クリスマスなんだから…皆を呼んで賑やかなパーティーしたいな…♪」

早速シャルナはいつもの服装に着替えてクロノヴィアへと向かった。

~クロノヴィア~

シャルナ「わー…綺麗だなー…♪」

エデンによって雪を降らせており、巨大なクリスマスツリーを始め、サンタのコスプレをした多くの仲間達が歩いていた。仲間達がシャルナを見かけると皆して挨拶をした、中にはシャルナが毎月行っているライブの感想をもする仲間もいた。

シャルナ「ふふ…♪皆楽しそうだなー…♪さて……♪」

楽しそうな仲間たちを見た後シャルナは転送装置に乗り行き先を設定した。

~総帥室~

ルクト「ん…姉さん…どうしたんだ?」

中央のデスクに弟ルクトが座っておりその横に書類を抱えた妹シャロンが立っていた

シャルナ「今日私の家でパーティーやるんだけどよかったら一緒にやろうよ♪」

シャロン「ね、姉さん…お誘いは凄い嬉しいんだけど……」

ルクト「あ、ああ……」

二人の反応を見て少し悲しそうな顔をする。

シャルナ「二人も任務……?」

ルクト「すまない…せっかくの誘い嬉しいんだが急に任務が入ったんだよ……」

シャロン「はい…ごめんなさい……ん?「も」って?」

シャルナ「ああ…ううん♪何でもないよ♪任務なら仕方ないね…♪じゃあ私はこれで…♪」

笑顔で取り繕うものの総帥室を出ると元気がない表情になっていた。

シャルナ「はぁ…二人もかー……じゃああとは……リーナなら…」

~研究区~

ここはエデンの監視が唯一届かない区域、ここの責任者リーナは奥深くの部屋に閉じこもって研究に没頭していた。

シャルナ「リーナー♪入るよー♪」

リーナ「何の用だ貴様…パーティーの誘いなら断るぞ…」

釘を刺されたのかシャルナは何も言えなかった。

リーナ「どうやら正解のようだな、全く……私は研究で忙しいのだ…私よりラグナとかルクト達を誘えばいいだろう……」

シャルナ「もう誘ったよ……でも任務だから無理だよ……」

リーナ「それは気の毒だな…だが私はそれを聞いてしょうがないから付き合ってやる…っと貴様のお願いを聞いてやるつもりはない…他を当たれ……」

シャルナ「むー…リーナって冷たい……」

リーナ「なんとでもいえ、研究の邪魔だから視界から失せろ……」

シャルナ「なによもう……」

ぶつぶつと不満を漏らしながらリーナの部屋を後にした、何回も断られ不満が溜まっていたシャルナは気晴らしにショッピングモールで服を買いに向かった。

シャルナ「あ…この服可愛いなー♪」

新作の服の試着など時間を潰してるうちに時刻は17時と夕方になっていた。シャルナは元気がないままクロノヴィアを後にして帰宅した。

フィルク「あ!シャルナー!!」

待っていたのは不死鳥の雛フィルク、シャルナを見て人に変身してシャルナに抱きついた。

シャルナ「わわ!!フィルク…てっきり兄さんについていったのかと……」

フィルク「せっかくのクリスマスだよー?任務なんて行かないよー♪ねーねーシャルナー♪パーティーやらないのー?♪」

シャルナ「え…?あ…!準備してなかった…!!急いで料理作るね!!」

抱きついたフィルクをおろしてシャルナは大急ぎで準備に取り掛かった、さっきまで元気がなかったシャルナはもういなく楽しそうに準備を進めるシャルナがそこにいた。

ピンポーン

シャルナ「はーい!」

インターホンの音が聞こえたシャルナは料理の手を止めてドアを開けた。そこにはルクトとシャロン、そしてリーナがいた

シャルナ「あ、あれ?どうしたの?任務は?」

ルクト「ああ、比較的に楽な任務だったからすぐに片付いたよ…」

シャロン「間に合ってよかったですね……」

シャルナ「二人共……」

思わぬ訪問に心を踊らせた、そして不機嫌そうなリーナを見てニヤニヤしながらシャルナは問いただした

シャルナ「あれー…?♪貴女研究に忙しいんじゃなかったっけ…?」

リーナ「ふん…一段落したからこうして来てやってる…なんなら帰ってもいいんだぞ?」

シャロン「よく言いますよ…さっきまで…「シャルナに大して少し冷たく接してしまったからな…」とかなんとか…」

リーナ「シャロン!余計な事言うな貴様ぁ!!」

顔赤くしながら怒るリーナを見てクスっとシャルナは笑う。

リーナ「何を笑ってるんだっ!!」

シャルナ「ごめんごめん…♪来てくれてありがとね…リーナ…♪」

そう聞いて怒るタイミングを失ったリーナは顔赤くして舌打ちしながら部屋へと入っていった。

シャルナ「ささ…どうぞ入ってー♪」

続いてシャロン、ルクトが入っていく。

シャロン「まだ準備中みたいですね…手伝いますよ…♪」

シャルナ「助かるよ♪」

シャロンはシャルナと一緒に台所へと入っていき他の三人は着席して待っていた。

ルクト「……………」

女性が苦手なルクトは二人の女性と一緒にいるこの状況を前になんとしても落ち着こうと気を紛らわしていた。

フィルク「ルクトー、さっきから腕組んだり遠くみたり…どうしたの?」

リーナ「こいつはな、女性が苦手なのだ、だから私達二人がいる事で落ち着きを失っているのだよ。」

ルクト「そ、その通りだ」

フィルク「じゃあその苦手克服出来るよう人肌脱ぐー!!」

そう言ってフィルクは小さな体でめいいっぱいジャンプしてルクトに抱きついた。

ルクト「よ、よせフィルクっ!!うわっ!?」

勿論ルクトはそれに驚いてイスから転げ落ちてしまう。その光景をリーナは笑いながら鑑賞していた。

リーナ「この際だ…フィルクで女性嫌いを克服したらどうだ?まあ…克服したら貴様はロリコンになってそうだな…くくく……」

ルクト「い、いいから助けてくれ!!お、おいフィルク!密着させるなっ!!」

フィルク「えへへー♪ルクトあったかーい♪」

リーナ「仕方ない…助けてやろう…」

腰をあげてリーナは二人に近づく、その時わざとルクトを見つめながら近づいてきた、それを見たルクトは赤面してしまう。

ルクト「や、やっぱいい!!自分でなんとかする!だから近づかないでくれっ!!」

リーナ「せっかく助けてやるんだ…遠慮するな…くくく……」

ニヤニヤと笑みを浮かべながら助ける事はなくただルクトに近づいていく、パニック寸前のところシャロンが止めに入った。

シャロン「もう!リーナさん!兄さんをからかうのはやめてください!ほらフィルク!離れてください!!」

フィルクの首根っこを掴みイスに座らせてシャロンはシャルナの手伝いに戻った。

フィルク「むー……」

頬を膨らませてルクトを見ている、ルクトは呼吸を落ち着かせてイスを下に戻して着席した。

ルクト「気持ちだけは受け取っておく…大丈夫だから……」

リーナ「全く…愉快な光景を録画出来ると思ったのに…残念だ…」

いつの間にかカメラを片手に構えていた。

ルクト「お前な……!!」

ルクトとリーナが言い合ってるうちに料理が完成したのかシャルナの声が聞こえてきた。

シャルナ「料理が出来たよー♪ほらシャロン、覚悟を決めて♪」

シャロン「む、無理!!こんな格好恥ずかしいですってば!!」

何やらシャロンが出てくるのを拒んでいるのだがシャルナによって無理やり引っ張りだされた

シャルナ「おまたせー♪」

シャロン「うぅ……」

可愛いらしいサンタのコスプレをしたシャルナとシャロンが料理を運んできた。

フィルク「わー!二人共可愛いー♪」

ルクト「シャロン……気の毒に……」

リーナ「ほう…これは面白い…」

リーナはカメラを取り出してシャッターを何回も切った。

シャロン「わわ!!と、撮らないでくださいよぉ!!」

恥ずかしがりシャロンはシャルナの影に隠れてしまう

シャルナ「あはは…♪ほらリーナ…カメラしまって…♪料理食べるよー♪」

テーブルに並べられたのはクリスマスにちなんで七面鳥を始めとした料理の数々だった。

シャルナ「さあ食べよう♪メリークリスマース♪」

フィルク「メリークリスマスー!♪」

数時間前まで元気がなかったシャルナはもういない、そこにいるのは四人の誰よりも笑顔でいたシャルナがいた。しかしここにラグナが居ないという心残りがあったのか少し寂しそうな顔を浮かべた。

シャロン「姉さん…?」

シャルナ「え…?あ……なんでもないよ♪ほら食べて食べて♪」

~数時間後~

ルクト「もうこんな時間か…そろそろ俺達帰らせてもらうとするよ…」

シャルナ「そっか…♪今日はありがとね♪」

リーナ「まら飲むぞぉ~…パーリィーはここからにゃーー!!」

シャロン「あはは…ほらリーナさん起きて…では姉さん…今日はありがとうございます…♪」

酔っ払って暴れるリーナを抑えながらシャロンとルクトは家を後にした。

フィルク「すやすや……♪」

シャルナは遊び疲れたフィルクを抱っこしてベッドに寝かせた。

シャルナ「さて……片付けないとね……♪」

パーティーで散らかった部屋をシャルナは丁寧に片付けていく、丁度片付け終わった頃に誰かがドアを開けた。

ラグナ「……もう終わってしまったか……」

シャルナ「あ……兄さん……」

一秒でも帰らねばという思いが強かったのかいつもきちんとしていた身だしなみが少し乱れていた。そう感じたシャルナは嬉しそうに笑った。

ラグナ「これでも早く終わったのだが…すまない……」

シャルナ「ううん…気にしないでいいよ…凄く嬉しいよ…ん…?」

ラグナの肩には雪が少し付いていた。ふと窓の外を見ると雪が降り始めていた。

シャルナ「雪…降ってきたね……♪」

ラグナ「ああ…そうだな……」

するとシャルナはラグナの手を掴んで引っ張っていく

シャルナ「屋上行こうよ♪」

ラグナ「ああ…そうだな……」

階段で屋上へとあがりドアを開け外に出た。二人はフェンスに手をかけて空を見上げた。

シャルナ「綺麗……♪」

ラグナ「お前は雪が好きだったな……」

シャルナ「うん♪幻想的で素敵…♪」

ラグナ「幻想的……か……」

仕事上様々な場所へと趣き中には雪以上の幻想的な景色を見てきた、それに比べ雪はちっぽけだがそれでもシャルナはどんな景色よりも雪が好きだった。

シャルナ「……ねえ兄さん……子供の頃…皆寝静まったあとこっそりと起きて外に出た事…覚えてる?」

ラグナ「ああ…雪を見ようと二人でこっそり抜けだしたな……あの時の雪…綺麗だったな……」

シャルナ「そうだね…私…それ以来雪が好きになったんだ…雪がいつも通りの景色を変えていく…まるでマジックだよね…そして数日するとまるで夢だったかのように溶けていつもの景色に戻っていく…少し寂しいけど…いつかまた世界が白銀に変わっていくと思うとわくわくするよね…♪」

ラグナ「そうだな…お前は雪の日はいつもはしゃいでたよな…俺はそんなはしゃいでるお前が好きだったな……」

シャルナ「……ふふ……♪」

くすっと笑いシャルナはラグナに身を寄せる。そうするとラグナはシャルナの肩に手をかけて更に抱き寄せた。

シャルナ「暖かいな……♪」

ラグナ「ああ……、そうだこれ……」

綺麗に包装された小さな小包をシャルナに手渡した。

シャルナ「これは?」

ラグナ「今日のお詫びってやつだ……」

シャルナは丁寧に剥がしていき小包を開けていく、中には青い蝶の形をした髪飾りがあった。

シャルナ「兄さん……」

ラグナ「貸して……」

そう言ってラグナは髪飾りを手にとってシャルナの頭に飾り付けた。

ラグナ「似合うな……」

シャルナ「えへへ……ありがと……♪」

照れくさそうに笑いシャルナはラグナに抱きついた。

シャルナ「今日は…とっても最高なクリスマスだったよ…♪ありがとう…♪」

ここで今日一番の笑顔を見せたシャルナ、それを見てラグナもまた笑った。
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クロノヴィア~生き残りとしての使命~
あれから十年後、ラグナは17歳になっていた。上手く世界に溶け込み力を磨き続けた。全ては二代目死神王の抹殺、仲間の無念を晴らすために彼はその思いを胸に今日もまた防空壕で修行を続ける。

~防空壕~

成長につれ逞しい青年に育ったラグナは使い古した木刀を手に素振りを続ける。その木刀の柄は彼の血で染まっておりそれが彼の血の滲む努力を雄弁に語る。無心に振り続ける姿は修行前とは全くの別人であり太刀筋がとても鋭く力強かった。風を切る音しか聞こえない空間に父ルシウスが割って入る。

ルシウス「大分様になったな…ラグナ……」

その声に気づきラグナは素振りを止めてルシウスの元へと近づいた。

ラグナ「毎日こうして素振りをすれば嫌でも上達するさ…」

ルシウス「だが俺から見ればお前はまだまだだな……」

厳しく接するルシウスに対してラグナはムッとした表情をしながら木刀を構える

ラグナ「なら……父さんから一本取れれば…認めてもらえるか…?」

そんなラグナに対して父はニヤッと笑う

ルシウス「取れると思うのか…?この未熟者が……」

そう言い終わった後持っていた木刀を構えると同時にラグナは一旦を距離を取り再び構え出した。

そして構えながら距離を縮め、お互いの間合いのギリギリ外まで近づき止まった。それを見たルシウスは息子の成長を感じ嬉しく思った。

ルシウス「今までは…馬鹿の一つ覚えのように突っ込んできて…それを捌いて終わりだったのにな…成長したな……」(心

長い沈黙の後、ラグナは最小限の動きで右手を柄頭に添え、次の瞬間目にも止まらぬ突きを繰り出す。ルシウスは避けると同時に木刀を顔面目掛けて突きを繰り出した。

ラグナ「くっ…!!」

上体を仰け反らせてギリギリで回避したが足払いをされてラグナの体は宙に浮いた。

ラグナ「うわ…!!」

ルシウス「甘いな…!!」

倒れたと同時にルシウスは木刀の切っ先をラグナの首元に突きつけた。

ラグナ「……ふふ……」

ルシウス「何を笑って……ん?」

ラグナは諦めていなかった、倒れた瞬間ラグナは木刀をルシウスの心臓目掛けて突きを繰り出し、当たるギリギリで寸止めしたいた。

ラグナ「俺の木刀のほうが早く心臓を貫いてた……俺の勝ちだ……」

ルシウス「いいや…相打ちだ…だから引き分けだ…」

ムッとしたラグナはルシウスに反発した

ラグナ「いいや!俺の勝ちだ!負け惜しみは見苦しいぞ!」

ルシウス「はいはい…お前の勝ちでいいよ…じゃあ俺は晩飯の支度をしてくる…それまで素振りしてろ…」

木刀を片隅に立て掛けてルシウスは防空壕から出て行った

ラグナ「あ!おい!!……全く……今度こそ一本取ってやる……!!」

判定の不満を力に変えてラグナはブツブツと文句を言いながら素振りを始めた。素振りを初めて数時間後、再び父ルシウスが姿を現した。

ルシウス「ラグナ、夕飯の時間だ…今日の修行はそこまでだ…」

ラグナ「え?……もうそんな時間だったのか…」

ルシウス「あと十分ぐらいで出来る…その間に風呂にでも入ってさっぱりするといい…」

父の言われた通りラグナは風呂に入り体を洗い流し始める。ラグナがあがる頃にテーブルにはご飯、焼き魚、味噌汁と至ってシンプルな組み合わせの夕飯が置かれていた。ラグナとルシウスは夕食を食べ始める、しかし静寂の中での夕食は流石に味気がないのでラグナはリモコンを手に取りテレビをつけ始めた。

ニュースキャスター「続いて次のニュースです、今日の午後五時、○○○にて女子中学生の遺体が発見されました。」

ちょうどニュースでは殺人事件が報道されていた、位置情報を聞いてからここから少し離れた場所だということが分かった。

ラグナ「まだ犯人が近くに潜伏してるかもしれないな……」

ルシウス「ラグナ…目立つような真似はよせよ……」

ラグナ「分かってるよ…まだ俺たちを探してる死神がこの世界にいるかもしれないからね……」

死神がそう簡単に諦めるはずがない、あの殺戮は一族を根絶やしにするまで止まらないだろう。そう感じ取ったルシウスはここに来てからラグナに目立つなと耳に風穴が開くほどに言い続けた。勿論ラグナもそれを重々承知してる。

ルシウス「許せない事件ではあるが…一時の感情に流されて死神に居場所を知られたら…無残に殺されていった一族の無念を晴らすことが出来ない…」

ラグナ「……あいつらはこれからも殺戮を繰り返すだろうな……止めないと俺達のような被害者が増えるばかりだ……」

ルシウス「そうだな……俺達の力なら止められる…逆に言えば…俺達が死ねば…もう止める術がないっということだ…」

死龍の血を濃く受け継いでる二人は人間を遥かに超えた身体能力と強靭な肉体を併せ持っていた。なので力を磨けば充分に死神達と渡り合えるとルシウスは確信していた。

ラグナ「止めよう……絶対に……」

ラグナが発する強い言葉にルシウスは微笑みながら話した。

ルシウス「…流石俺の自慢の子だな…」

ラグナの髪がくしゃくしゃになるほど撫でるが流石に痛かったのかラグナはルシウスの手を払った

ラグナ「痛いって……少しは加減してくれよ……」

ルシウス「はっはっは……」

ルシウスが笑うが今日の修行の不満といいルシウスの加減のなさといい機嫌を損ねてはいたが内心凄く嬉しかったがそれを隠しキレず顔に出てしまいルシウスに見られてしまった。

ルシウス「おや…?嬉しかったようだな?」

見られてしまったラグナは照れ隠しに怒った

ラグナ「い、いいから飯食べよう!!」

ルシウス「はいはい……」

二人は夕食を終えて互いに各々の時間を過ごした。ルシウスは図書館で借りた本を読み漁っていた、一方ラグナは部屋から出て屋上に行き空を眺めていた。

ラグナ「………俺に止められるのか………」

父の前ではああ言ったが本当は不安があった、手合わせで一度も父に勝った事がなかったラグナは己の実力の無さを痛感しており内心自信がなかった。

ラグナ「…………」

ラグナはルシウスが寝静まったのを見計らって防空壕に向かい木刀を手にとってただひたすら素振りを続けた。一秒でも早く力を磨き己の無力さを振り払いたかったのか動けなくなるまで修行に没頭した。

~早朝~

ラグナ「はぁ…はぁ……」

最後にはドサっと音を立てて崩れ、そのまま気を失ってしまった。少ししてルシウスが入ってきてその光景を見てため息を漏らした

ルシウス「全く…お前は昔から無茶ばっかりして……」

ラグナを背中に担いで外に出ると朝日が上っていた、ちょうど目が覚ましたラグナは日の光に目を細めた。そしてルシウスに担がれてる状況を知ったラグナはルシウスに謝罪をしようとした。

ラグナ「と、父さん…ごめ…」

それを遮るようにルシウスはラグナに言った

ルシウス「気にするな…俺も小さい頃はよく無茶をして困らせていた…まさこそこまで遺伝するとはな……」

ラグナ「……はは……」

説教されるのかと恐れていたが気にするなと言われ安堵したがつかの間だった

ルシウス「だが…次無茶をしたら…わかってるな…?」

優しい声で言ってはいたが威圧感を感じ取ったラグナは青ざめた表情でルシウスに謝罪をした

ラグナ「ご、ごめん…父さん……」

ルシウス「分かればいい……」

二人は来るべき決戦に備えて力を磨き続けた。全ては一族の無念を晴らす為…

To be continued…
クロノヴィア~消えぬ罪、消えた魂~
俺は罪を犯した、その罪は一生消える事なく俺を蝕み続けるだろう。どう償っても壊した命は戻ることはない。
憎しみと怒りの色に染まった魂を俺は絶望と恐怖の色に染めて、笑いながら壊していった。
彼らは転生することなく世界から消え去り、深淵の底で俺を一生恨んでいるのだろう。

俺は生きていていいのだろうか…?



???「……さん……兄さん…」

早朝、聞き慣れた声により男は目覚めた。そして目の前には心配そうに見つめてる妹のシャルナが居た

シャルナ「兄さん…随分とうなされてたようだけど…もしかして……」

皆まで言うなと言わんばかりに兄ラグナはシャルナの言葉を遮るように喋った。

ラグナ「大丈夫だ…俺は平気だ…」

シャルナ「………そう」

状況から察して彼女はこれ以上は聞かなかった。どうせ聞いても教えてくれないからだ。そう思ってるうちにラグナはベッドから起きて身支度を始める。「どこか行くの?」っと言う前にシャルナはその言葉を声に出さずただ黙ってラグナを見てた。彼女は知っているからだ、こうなった時の彼の事を、だからシャルナは黙ったままラグナが出て行くのを見送った。

そしてラグナはクロノヴィア内にある転送ゲートへ向かい座標を指定する。しかし指定した座標はエラーを起こしラグナの目の前に青い球体AIエデンが現れる

エデン「ラグナ様、その座標は」

遮るようにラグナは喋る

ラグナ「「存在しません転送するのは非常に危険です…」だろ?毎年毎年言っているだろう…それでもいいから転送してくれ…」

エデン「………分かりました…転送を開始します……」

エデンはラグナをその座標先に転送した。

~???~

そこは全体的に暗く崩壊した建物が宙を浮かび生物が一切存在しない世界、そこにラグナが転送された。

ラグナ「………」

彼は黙ったまま建物や枯れた木、そして宙を舞う死体を見て悲しそうな顔をする。

ラグナ「お前たちは俺を許さないのだろう…そんな俺が生きて…のこのことこうして現れるのは…お前たちにとっては逆鱗に触れる行為かもしれん…だが…いずれお前たちの恨みは俺に届く…そして俺は快く受け入れ…命を差し出そう……それが唯一の償いなのだから……」

生物が一切いない世界で彼はいるわけがない誰かに語りかける。その言葉は闇に吸い込まれるだけで特に返事などなかった。

それは遥か昔の事、ラグナがまだ幼かった頃の話。

死神の追手から逃れるために別世界に逃走し、その世界に隠れながら暮らす事になった父ルシウスと12歳のラグナは密かに力を磨いていた。

その世界は車やバイクなどが通り高層ビルが目立つ事から科学技術が進歩した事世界だとすぐに理解した二人はすぐさま溶けこむために世界の出来事や常識などを学んでいった。そして父は古いアパートの一室を借りて二人で暮らすことにした。

~午後7時頃~

父が古いアパートの階段を上り部屋と入る。床は畳が敷き詰められており台所、トイレ、風呂場といった最低限生活出来る環境がありその他は特になく殺風景な部屋だった。そんな部屋に息子のラグナの姿があった。

ルシウス「ただいま…」

ラグナ「あ…父さんおかえり……」

夕食の準備をしていたラグナを見た後特に話しをすることもなくルシウスは疲れきった表情でテーブルの前に座り込む、少ししてラグナが夕食をもってルシウスの向かって右側に座った。

ラグナ「父さん……仕事はどうだった……?」

ルシウス「特に変わりはないさ……」

ルシウスは元の世界では刀匠だった為近くの工房に頼み込んだ所すぐに採用され仕事をすることになった。そのため不便はあるものの最低限の生活が出来て安定もしていた。

ラグナ「父さん……そろそろ……」

ルシウス「ああ……生活も安定しているし……そろそろ力を磨こう……あいつを倒すために……!」

憤怒の表情のルシウスを宥めるようにラグナが静かに語りかける

ラグナ「俺もあいつらが許せない……けど…耐えないと…」

ルシウス「あ…ああすまない…ついな……」

ラグナの言葉で心を沈めたルシウスは静かに夕食を食べ始めた

ルシウス「早速…明日剣術の修行を始めよう……」

ラグナ「でもそんな修行出来る場所あるの…?部屋の中なんて無理だし…近所迷惑になる…かと言ってどっかの空き地だと警察に見つかって銃刀法違反で逮捕されるよ……」

そんなの百も承知だと言わんばかりに強めな口調で言う

ルシウス「大丈夫、きちんと用意してるさ」

まだ半分しか食べてないのにルシウスは食事をやめて外へと出て行く。ラグナも食事をやめてすぐさまにルシウスの後を追った、外を出るとすっかり暗闇に包まれておりぷつぷつと切れつつも電灯が道路を照らす、ルシウスは階段を降りてアパートの裏へと向かう。

ラグナ「父さん…?」

ルシウスの足元には大きな扉があり彼はその扉を開けて中へと消えていった。ラグナも続いて中に入ると木で出来た壁四面広くも狭くもない殺風景な空間が広がった。

ラグナ「こんな空間があったなんて……」

ルシウス「この世界は大きな戦争を引き起こしていてな…たちまちこの地区に空爆される為…地下に避難する為に掘ったとされてる…確か…「防空壕」…だったか?」

ラグナ「……戦争…か……」

世界に溶け込む為に勉強をしていたラグナは「戦争」という単語に興味を引かれ詳しく調べた。結果戦争とはあまりにも残酷な事だと知り軽いトラウマを抱えてしまった。その為ルシウスから出た言葉に対して彼は顔を曇らせた。

ルシウス「今では修行にうってつけの空間だ…昔の事ばかり気にしてはだめだぞ…」

ルシウスは隅に置いていた木刀二本の内一本をラグナに手渡した。

ルシウス「どうした……?」

受け取ったものの暗い顔をしたままルシウスを見ていた。戦争を知ったラグナはルシウスに疑問を抱いていた。迷っていたもののここは聞かねばと勇気を出してルシウスに質問をした。

ラグナ「父さん……父さんは…何の為にあいつを倒すの……?」

その問に少し黙りこむ、そして少し間が空いたところで口を開いた・

ルシウス「……最初は復讐しか頭になかった…だが…この世界に来て…お前と過ごしてる内に…復讐心が薄れていった…」

ラグナ「……………」

ラグナは死神を撒くためにこの世界に逃げ込んだ時のルシウスの憎悪に満ちた表情を思い出していた。

ルシウス「俺は復讐のあまり周りが見えてなかった…お前の事もな…危うく…あいつを倒す前に大切な家族を失う所だった…すまなかった…怖かっただろう……」

ラグナ「……正直…怖かったよ…父さんが父さんで無くなって…逃げ出そうとした…でも…俺が居なくなったら父さんは…きっと……」

ルシウス「ああ…復讐の鬼になっていただろうな…ありがとう…俺を…暗い闇から引っ張りだしてくれて…その為にお前は無理してでも明るく振る舞っていたものな……」

ラグナ「やめてくれよ…恥ずかしい……ともかく…今は復讐じゃなくて…何のために……?」

ルシウス「死んでいった仲間達の為だ……あれだけ惨たらしく虐殺され死んでいった仲間はさぞかし悔しくて成仏出来ないだろう…その無念を晴らすためだ…それだけじゃない…あいつは生きている限り虐殺し続ける…もう俺達のような目に合わせない為にも…あいつを倒すんだ……」

それを聞いてほっとしたラグナはにいっと笑って木刀を構えた。

ラグナ「じゃあ父さん……早く力を磨いて…あいつを止めないとね……」

ルシウス「手加減はしないぞ…まずは素振り千回だ……」

ラグナ「いきなりハードすぎるよ!?」

ルシウス「早く力を身につけたいんだろ?厳しくなるのは当然だ…」

さっきの言葉を撤回したかったと後悔しながらもラグナは素振りを始めた。

To be continued…
クロノヴィア~Legend~
未確認のエネミーを確認を受けたと情報を受け、二人は惑星ナベリウスへと足を運んだ

???「本当…いつ来てもいい景色よねー…♪」

彼女の言うとおり今いる森林地帯は美しい新緑が視界全体に広がっており命を育むには最適の地とも言えよう、しかしその景色を乱すように漆黒の肉体を持った人型悪魔が空間を裂いて二人の目の前に現れた。

???「もう…ゆっくり景色を楽しませてよねぇ…雰囲気台無し…」

???「数は……軽く4桁はいってるな…」

男が冷静に状況を観察してると悪魔が二人の周囲を囲み景色が一気に緑から黒へと変わっていった。そんな状況にも関わらず二人は余裕の表情で武器すら構えず普通に会話していた。

???「思い出すなぁ…モニター越しだけど…兄さんの勇姿をね…♪」

???「昔話をするんだったら…場を整えないとな…」

出方を伺っていた悪魔達が痺れを切らして二人に一斉に覆いかぶさるように襲いかかる。女は抜身すら見せぬ居合で悪魔の壁に大きな壁を開けてそこから抜けだした。一方男は攻撃が届く前に背負っていた2Mはある長い刀を巧みに扱い悪魔たちを両断していく。悪魔の多くは男に意識が集中していたのだが数十体は女に襲いかかる、しかし女は最小限の動きで交わしながらカウンターの居合で数を減らしていく。そんな激戦の中女は男の戦いをずっと見ていた。

???「私は忘れないよ…絶望的な数を相手に兄さんは一人で立ち向かったあの勇姿をね…♪」

それはクロノヴィアが悪魔討伐へと乗り出してから数週間後の出来事

黒がメインとなっているオシャレな部屋にスタイリッシュな黒いコートを身にまとった銀髪の男がパソコンと思われる機械を巧みに操っていた。そこに着物姿で海を思わせるような美しい青髪をした女性が入室して銀髪の男の斜め後ろ横に立つ。気配を感じた男は振り向いた。

???「何だ…シャルナか…どうした?」

シャルナと呼ばれた女性は微笑みながら答える

シャルナ「兄さんが任務に行くって言うからついていこうかなーって♪」

呆れながらも男は答えた。

???「…この任務は危険だ…連れて行くにはいかないな…」

シャルナ「むぅ…分かったよ…ちなみにどんな任務かな?」

どいてと言わんばかりにイスごと兄をどかして内容を確認する。そこに書いてあった任務内容は、とある国が悪魔により蹂躙され奪われたので奪い返してほしいと国王直々の頼みだった。今現在分かる情報では悪魔の数は数十万とも言われておりどう考えてもこちらも軍隊を用意しないと対抗出来ない戦力だった。

シャルナ「まさかとは思うけど…一人でやる気じゃないよね…?」

ラグナ「ん?そうだが?」

当然だと言わんばかりの反応でそれを見てシャルナは呆れながらこう言った。

シャルナ「……はぁ…私達は深刻な人手不足に陥ってるけど…いくらなんでも無謀すぎない…?」

にやっと男は笑い答えた。

???「負けと分かってて戦うほど俺は馬鹿じゃない…」

そう言って立ち上がり腕時計型端末を起動した。

???「お呼びですか?ラグナ様」

ラグナと呼ばれた男は声からして恐らく人間ではない者、正確には端末にこう頼んだ

ラグナ「エデン、任務地に向かう。座標は…」

エデンと呼ばれた端末はラグナが指示した座標を設定した。するとラグナの目の前に青い転送陣が現れた。これから死にに行くような絶望的な戦地に行くと言うのにシャルナの表情には心配の欠片もなく、今まで通りの口調でラグナに言った

シャルナ「ま、私がバックアップするから…頑張ってね♪」

こくりと頷きラグナは部屋から姿を消した。それを見計らってシャルナはラグナと同じ端末を起動した。

シャルナ「エデン、兄さんのバックアップをするわ…兄さんの転送が完了次第回線をつないでくれる?」

エデン「了解、…………ラグナ様の転送が完了…回線を開きます…」

シャルナ「もしもーし、聞こえるー?」

ラグナは任務先に到着したようでシャルナの応答に答えた

ラグナ「ああ、聞こえてる…」

シャルナ「状況はどう?」

ラグナ「酷い有様だな…」

悪魔の影響により天候がものすごく不安定なため今にでも嵐が来そうな空をしており、その真下には遠くからでも分かるほどに壊滅状態の国が存在していた、王国を護る巨大な城壁は全壊しており街がむき出しになっており悪魔がうろついてるのが視認できた。ラグナは遠くから国の状況を確認しており今の位置から得た情報を全て把握した上でシャルナに説明する。

ラグナ「あの様子だと恐らくもう生き残ってる人間はいないだろう…かなりの数の悪魔がうろついてる…ほとんど上級悪魔だ…」

シャルナ「レーダーで確認したけど…ほとんどというより上級悪魔だけね…」

ラグナ「そうか…まあ大丈夫だろう…」

圧倒的な戦力を目の前にしても余裕を見せてるラグナはこっそり潜入する気はなく堂々と歩き王国へと足を運んでいく。もちろん悪魔が見逃すわけもなくどんどん悪魔が出てきてラグナの周囲を埋め尽くした。一人だけだと判断した悪魔たちはニヤニヤと半笑いしながらラグナに質問する。

「おやおや…この国に何のようですかな?お坊ちゃん?」

ラグナ「お前たちを殺しに来た…」

平然と答えそれを聞いた悪魔は大笑いする。

「こいつ馬鹿だな…この数を目の前にしてそんなこと言うなんてな…!なら…殺してみろよ!!」

にやっとラグナは笑いながら悪魔の攻撃を避けて腕を腰に指していた黒い刀で切り落とした。断末魔と共に勢い良く出血したのを見て憤慨した悪魔達はラグナを潰そうと数で押しつぶそうとしたがひょいひょいと回避しながら確実に刀で鮮やかに仕留めていく、それをモニターで見ていたシャルナは見入っていた。

シャルナ「いつ見ても凄いなぁ…10……50……もう100体も…」

圧倒的な数を目の前にしてかすり傷一つすらつかないのを見た悪魔の一人は増援を呼ぶために街へと戻っていった。もちろんそれに気付いていたラグナはあえて逃した、目的は悪魔の殲滅だから都合がよかったのだろう。周りの悪魔を殲滅した頃には増援が次々とラグナの目の前に現れラグナを抹殺せんと一斉に攻撃を開始する。それを見て物怖じ一つせずただ冷静に対処し攻撃を切り抜けて敵陣に突っ込んでいった。

「な、何だ…こいつ…たった一人だってのに…かすり傷すら与えられないなんて…!!」

次々に戦意喪失する悪魔も続出し命乞いをするも無慈悲に切り捨てられた。悪魔達に向けられた殺気に恐れついには敵前逃亡をしてしまう。それを見てラグナ困り顔をした。

ラグナ「逃げるなよ…追うのが面倒なんだからよ……」

「ひぃ!!た、助けて…ぎゃああああ!!!」

逃げ惑う悪魔を一匹残らず始末してる最中についに街から全ての悪魔がラグナを倒さんと向かってきた。その中心には数十万の軍を率いる分厚い鎧を纏った首領がいた。

首領「気をつけろ!奴はただの人間じゃない!!弓矢部隊!一斉射撃用意!!騎馬隊は俺の指示があるまで動くな!」

ずらっと騎馬隊が横一列に並び後ろでは弓矢部隊全員がラグナを狙っている。

首領「撃てぇ!!」

首領の掛け声と共に一斉に矢が風を切る音と共にラグナへと向かっていく。ラグナはそれがどうしたと言わんばかりに剣圧で全ての矢を吹き飛ばす。

首領「ひ、怯むなぁ!騎馬隊突撃ぃ!!弓矢部隊はそのまま攻撃し続けろぉ!!」

槍を持った騎馬隊は果敢にラグナに突っ込んでいくが簡単に避けられて馬悪魔ごと両断する。それでも恐れずラグナに攻撃し続けるが全てを見切られており攻撃出来ずにバッサバッサと切り捨てられていく、やがて騎馬隊が全滅しラグナが弓矢部隊を始末しにかかる。騎馬隊が全滅した所を見てしまった弓矢部隊のほとんどは戦意喪失しておりもはや殺されるのを待つだけだった。やがて弓矢部隊が全滅しついに悪魔は首領一人だけになった。ふぅっとため息をついたあとラグナは首領に向かって話す

ラグナ「あとはお前だけだな…といっても流石に疲れたな…」

とは言っても息切れしておらず汗一滴も掻いていなかった。

首領「……いいだろう……この俺が直々に相手してやる!!」

全身鎧に包まれた悪魔は背負ってた大鎌を軽々しく振り回しラグナの前に立った。

首領「死ねえ!!」

大鎌を力いっぱい振り下ろすものの当たるわけもなく懐に入られて斬られるが

ラグナ「………硬いな…」

思いの外鎧が固くカァンっと音を立てながら弾かれてしまった。

首領「ふふふ…俺はこの鎧のお陰で数々の戦いを無傷で勝利を奪ってきた…!貴様ごときの刀がこの俺に傷などつけられんわ…!!」

高笑いしながらラグナを殺そうと大鎌を振り回す。動きは単調で見切りやすく何度か懐に入っては斬りかかるが弾かれるだけで何も出来ずにいたラグナは相手の弱点がないかをじっと観察していた。

首領「どうした!?攻撃しなければ俺は倒せんぞ!?ふははははは!!」

高笑いが耳障りなのかラグナは少しむっとした表情で首領を睨んでいた

ラグナ「うるさいやつだ…少し……」

黙れと言う前に弱点を見つけたラグナはにいっと笑った。それを見て恐れた首領はすぐに決着をつけようと猛攻撃を繰り出すがすぐに避けられてラグナは首領の顔の目の前に移動した。

ラグナ「うるさいんだよ…少し黙ってろ!!!」

そう言って口目掛けて刀を突き刺した

首領「!!!!????」

何が起きたか理解出来ぬまま悪魔はゆっくりと倒れて絶命した。絶命を確認したラグナは刀を抜き血を拭き取り鞘に収めた後シャルナに話しかける。

ラグナ「首領らしき悪魔を倒した…まだ悪魔はいるか?」

完全に見入っていたシャルナはラグナの問いかけに一秒遅れて反応した

シャルナ「え…あ……うん…今ので最後の悪魔だよ…もう熱源反応はもうないみたい…お疲れ様♪」

ラグナ「そうか…なら帰って寝る…報告は頼んだぞ…」

シャルナ「はーい♪任せて♪」

シャルナはそんな昔の事を思い出してる時悪魔がここぞと言わんばかりに襲いかかってきた。

ラグナ「シャルナ!!」

ラグナの怒鳴り声で一気に現実に引き戻されたシャルナはギリギリで攻撃を避けてカウンターを決めた。

シャルナ「ふぅ…危なかった……」

殲滅し終わった後ラグナはシャルナに説教を始める

ラグナ「あの状況だというのに何ぼーっとしてるんだお前は…」

シャルナ「ふふ♪ごめんね♪でも怪我しなかったから結果オーライでいいじゃない♪」

微笑みながら話す所を見て説教することをやめてラグナは呆れ顔をしながらナベリウス奥地へと向かいだした

ラグナ「悪魔の気配が濃くなった…気を抜くなよ…シャルナ…」

シャルナ「さっさと終わらせて…昔話でもしようよ♪数々の伝説…私聞きたいなー♪」

ラグナ「分かったから気を引き締めろ…」

二人は森林の奥深くへと消えていった

~END~
クロノヴィア ~Initium~
世界は無数に存在する…


その世界では神々が統べている

その世界では人間と魔物が共存している

その世界では戦争が永遠に続いている

さあ…戦え…襲い掛かる強大な悪意に…

守れ…全てを…

立ち上がれ…

クロノヴィア…

男はパソコンである世界のデータを見ていた…

???「なるほど…これはかなり深刻だな…」

すると…一人の女が男の部屋に入室してくる…

???「兄さん、この世界の情報を集めてきたよ♪」

???「ご苦労…」

???「ふふ…♪この世界結構面白いところね…♪」

???「どうする兄さん、少なくとも二人は送らないと厳しいと思います。しかも相当な実力者をね…」

???「俺一人で十分だ」

???「あら…総帥が直々に出るなんてね…♪」

???「元総帥な…」

???「はいはい♪」

???「現在の総帥は頼りないから俺が出るしかないのさ…」

???「あら…弟達は結構頑張ってると思うわよ?」

???「俺からすればまだまだだ…」

???「それって愛の鞭?♪」

???「馬鹿言え…」

男は立ち上がり端末を起動して操作するすると転送陣が男の目の前に現れた。すると女が転送陣に入ってくる

???「何の真似だ…お前の出番はない…」

???「いいじゃない♪この世界に興味があるのよ♪」

???「勝手にしろ…」

???「じゃあ転送する前にこれに着替えて♪」

女性はこれから向かう世界のコスチュームを取り出した

???「お前の分まで…初めから行くつもりだったのか…」

???「何の事かしらね♪」

???「まったく…」

あきれ気味でコスチュームに着替える

???「似合うじゃない♪」

???「お前もな…」

???「早く行きましょうよ♪」

???「せかすな…まったく…」

そして転送され…二人はその世界へと赴いた…

ストーリー 1

???「ここか~♪面白そうね…♪」

???「……」

???「兄さん?」

振り向くと男は端末を起動し情報を見ていた

???「オラクル……ヒューマン、ニューマン、キャストの三種族で構成された惑星間航行船団…未知の惑星に行ってはアークスという調査隊を送って惑星を調査してるようだな…」

???「へ~♪」

女は360度回り景色を眺めていた

???「で…今俺達はその船の中って訳か…お前…」

鋭い眼光で女を見るが背中を向けていた

???「なんですか?兄さん♪」

???「とぼけるな…お前の力なら…転送されたときの座標を変える事など造作もないことだろ…」

???「嫌だなぁ…そんないたずらしませんよ♪」

女は笑顔で振り返るそしてまた背中を向ける

???「ちっ…」

???「それにしても…本当面白い所…♪結構な実力者もいるし…何より…可愛い子達がいますね…♪」

???「ねぇ兄さん…これからアークスに入りましょう…アークスに入れば何かと動きやすいと思うの」

???「……私の話聞いてるの?」

女は男のいた方向に向く

???「………兄さん?」

男はその場からいなくなってた…

???「はぁ…またか…」

男は見晴らしの良い場所にいた…

ストーリー 2

???「……さて……」


???「任務開始だ………」

To be continued…


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プロフィール

くろのん

Author:くろのん
ようこそDevil`sBarへ…

私はこの店のマスター、くろのんと申します…

どうぞ…お見知りおきを…

東京都
23歳
好きなもの ゲーム ラルクアンシエル
最近熱中しているもの PSO2

リンクはフリーですよ~コメントしてくれれば相互リンクもしますよ。

気軽にコメントしてくださいね♪

SKYPE名はdevilhunter134です。

~キャラ紹介~

~PSO2~
ラグナ プロフィール2
女ラグナ プロフィール
メインキャラ
ラグナ・ヴィレイド
種族 ヒューマン
性別 男または女
クラス ハンター
主力武器 デウス・マドネス
何のためらいもなく敵を殺すほどの冷酷非道
仲間にも厳しく自分にも厳しいが実はクロノヴィアの中で一番仲間思い

シャルナ プロフィール
シャルナ・ヴィレイド
種族 ヒューマン
性別 女
主力武器 カエルム・フィーネ
小悪魔な性格&重度のブラコン
怒ると髪が銀髪に変化する

ルクト・ヴィレイド
種族 ヒューマン
性別 男
主力武器 イラ・ゲイル
真面目で優しいが女性にめっぽう弱く真っ赤になってしまう

シャロン・ヴィレイド
種族 ヒューマン
性別 女
主力武器 アウルム・ソル
ショタコン疑惑がかかるくらいの子供好き、男性に対して免疫がなく気絶することが多い

ノアル・フェリエル
種族 ヒューマン
性別 女
主力武器 双小剣
超無口な為筆談で会話する。忠誠心が非常に強くラグナの命令は絶対に逆らわない

リーナ・ハリウェル
種族 ヒューマン
性別 女
主力武器 銃
仕事馬鹿であり常にキャンディーを口に含まないと落ち着かないくらいの超甘党

フェイン・エルヴィンス
種族 ヒューマン
性別 男
主力武器 二刀流

心優しいが気弱なためよくからかわれることが多い

~PSo2I~

バージル2
メインキャラ 
バージル・ブラッドレイジ
種族 ヒューマン
性別 男
タイプ ダークスレイヤー(HU)
主力武器 ネクス・ディアーボルス
冷酷非道(敵に対して)
クールで不器用な優しさを持つ。
ダンテ2
キャラ名 
ダンテ・ヴェイル
種族 ヒューマン
性別 男
タイプ レイジングブラスト(HU)
主力武器 ディオス・デスペルタル
テンションが高い、よくナンパする。
ネロ2
キャラ名 
ネロ・ストレイル
種族 ビースト
性別 男
タイプ ラストジャッジ(HU)
主力武器 ジャッジメントハーツ
悪ガキ 単独任務ばかりやっている。汚れ仕事が多い
スパーダ2
キャラ名 
スパーダ・クラウス
種族 デューマン
性別 男
タイプ クオ・ヴァディス(HU)
主力武器 ナイトオブアルティメット
礼儀正しい、紳士的
エリン2
キャラ名 
エリン・フィーリアス
種族 ヒューマン
性別 女
タイプ ヴァルキリアス(HU)
主力武器 煌刃パニッシュメント
常に冷静、バージルと一緒にいたのか冷酷な面がある。
以外と恥ずかしがり屋。
ルナ2
キャラ名 
ルナ・ハーティル
種族 ビースト
性別 女
タイプ アンブロークン(BR)
主力武器 レンゴクトウ・レンサ
気弱で仲間思い 気弱なためよくいじられる 
ツバキ2
キャラ名 
ツバキ・キサラギ
種族 ニューマン
性別 女
タイプ エリアルレイド(FO)
主力武器 エターナルサイコドライブ
すごく元気な女の子 バージルの弟子
セラ2
キャラ名 
セラ・オーファン
種族 デューマン
性別 女
タイプ クレイドル(RA)
主力武器 エタニティゲイザー
プライドが高く怒りやすく素直じゃない、だけど本当はとても優しい

ティーナ2
キャラ名
ティーナ・ウェイン
本名 リアンナ・ファロン
種族 ビースト
性別 女
タイプ 風魔流体術
主力武器 ナノブラストサイス
無口、恥ずかしがりや、人見知り、戦闘中ではドSと化す

ティア・アルヴィン
種族 キャスト
性別 女
主力武器 銃
研究馬鹿であり全ての物を研究しつくすのが夢
ルナの作った菓子が好きな為よくルナを呼び出す

セレナ・フィーリアス
種族 ヒューマン
性別 女
主力武器 ワイヤー
可愛い女性を見つけるといたずらする。心を読む為彼女の前で嘘は通用しない

ルイス・シルヴィア
本名 セフィリア・オーファン
種族 デューマン
性別 女
主力武器 未定
秘密主義でミステリアスな女性
意外と妹思いな所がある



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